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世界は眩すぎる

広汎性発達障害(いわゆるアスペルガー)疑いの一社会人が、自分の自閉症的な部分について書いてみます。できるだけ淡々と、「自分の認知の仕方」と「どうしてそう感じているのかについての推測」を書き出してみるのが趣旨です。

Guide

a.はじめに

カテゴリ分けガイドです。そのまんまですが一応。

 

a.はじめに

・注意書きや自己紹介です。

 

b.感覚過敏について

・自分の場合、主に聴覚・視覚に過敏症状があるように思うので、どのように聞こえるか・見えるか等について記述します。

 

c.感覚鈍麻について

・自分の場合、表情や痛みについて認知が鈍いように思うので、どのように感覚しているか等について記述します。

 

d.障害者福祉の仕事をしていた時の話/制度の話

・何年も前のことになってしまいましたが、知的障害に関わる仕事をしていたことがあるので、その頃思ったことなどについて書きます。

 

e.心の理論について

・個人的には、自閉症スペクトラムの症状として「認知能力の問題」と「他者の心の理論=人の気持ちにシンクロすることができない問題」があると思っているのですが、人の気持ちを理解する必要のある事例等について自分の場合どう感じているか書きます。

※一般的な考え方からみると不愉快な思考記述があるかもしれません。「ふつうはどう思うものなのか」をコメントしていただけると助かります。

 

f.こう対応してもらえるとありがたいです

・自分の推測と経験則でしかありませんが。

【タリウム事件】加害者はモンスターなのか?

e.心の理論について

sp.kahoku.co.jp

殺人欲求から同級生に毒物を飲ませて障害をおわせたという事件の

加害者と被害者の陳述に対し、いくつかのコメントを見たのですが

加害者はいずれも「理解できない」「反省してない」「謝罪の仕方がわからないとか異常」「キチガイは隔離するしかない」などと評されていました。

けれど彼女は評価されているように「理解できないモンスター」なのか、どうにかして解説できないかを

アスペルガー症候群の難題」(レビューはこちら)を参考に

ASD的な視点から書いてみる試みです。

 

※加害者は障害特性ゆえ無罪である、等と主張する意図はありません

※被告人質問における陳述は心情を隠さず述べているという前提に立つので、書かれていない発言等があった場合は解釈が変わると思います

 

まず、この加害者の「異常」な点として

1 他害欲求が人よりも遥かに高い という点があると思うのですが

他害欲求の高さについてはASD特性的視点からは説明不可能だと思います。

酒鬼薔薇事件の加害者なんかと同様ではないかと思うのですが

「生き物がどんなふうに壊れるのかを見たい」という欲求を異常なレベルで持っている人間は、一定数存在する、と認めた上で

その欲求を発現させない、実行に移さないように教育するしかないのだろうと思います。

この加害者の場合、「実行したらどうなるか」というストップがかからなかった、という点については「想像力の欠如」などと言い表してもいいように思います。

 

もう一つ「異常」な点は、おおざっぱにまとめると

2 言葉を「主観的事実の記述」にしか使えず、他の人も同様だと思っている

という点だろうと思います。

こちらはASD的視点から読み解けるのではないかと感じます。

 

>社会復帰後もできればタリウムは買わないようにしたい。実際に買うかどうかは分からない。

 

この言葉を「反省していないことの表れ」等と受止め、憤っているコメントをいくつか見かけたのですが

この加害者は「薬品を買いません!」と宣言する場面だと認識せず、「100%確実と思われる事実」を述べているつもりなのだと思います。

「劇薬を買わないでいようという意思はあるが、実際に薬品を目の前にしたら入手したくなる可能性はある、と自分を分析している」のでしょう。

 

>謝罪したい気持ちはどの被害者に対してもあるが、謝罪の仕方がまだ分からない。(略)反省したいが、反省が何かがまだ分からない

 

「反省し、謝罪したい」と思っているのは本当なのだと思います。

それは、逮捕以降に「自分の感覚は他人と違う」と学習した結果、「自分は加害者であるから反省し、被害者に謝罪すべきである」という結論を得たからのように思えます。

けれど、形ばかりの謝罪の言葉を述べても無意味である、ということも同時に学習しており

何と言えば「真剣な謝罪」である、と被害者に認めてもらえるのかがわからないのでしょう。

おそらく被害者が「このような行動を示せば謝罪と認める」と言えば、彼女は真摯にそれを実行するのだろうと思います。

けれど、被害者側も傍聴者も「謝罪や反省の仕方がわからないなんてありえない」とごく自然に思っているので

加害者はしごく真面目に「どんな言動が真剣な謝罪ですか?」と問い返し、煽りだ居直りだと受け取られて更なる怒りをかう

そんな断絶があるように思います。

 

>仮に私が誰かにタリウムを飲まされたとして「どこで入手したんだろう」と思っただろう

 

被害者は「もし自分が殺されたらどう思うのか」と憤っていますが

おそらくこの加害者は、自分が殺されても「この薬物は何だろう」と思うのだろうな、と思います。

「実験対象」を自分にしない辺り、その行為になんらかの恐怖や危険を感じているのでしょうが

その感情が言語化されていない。

おそらくあまりに未分化で、自分でも認知していないから。

だから、他人にとっても感情の感じ方はそんなもんだろう、と類推し

大いに誤っている、という状況だろうと推測します。

 

 

まとめると、この加害者は

(彼女にとっての)事実を包み隠さず述べている のだと思います。

そして、裁かれる過程で自分がとるべき言動は、教えられないとわからないのだろうと思います。教えられればそうする意思もあるのでしょう。

一方で被害者側や傍観者である我々が、彼女の言を

反省していない、居直っている、などと受け取るのは

(言い方は悪いですが)勝手にこちらの解釈をあてはめて勝手に憤っているようなものなのでしょう。

「通常と全く違う行動原理を持っており、継続的に更生教育が必要な人」は、やはり「理解不可能なモンスター」なのでしょうか?

 

 

 

最後になりましたが、この事件・加害者の言葉に関する意見や解釈をご教示くださった方、ありがとうございます。

マイナンバーで福祉制度受けてるのがバレる?(追記)

d.障害者福祉の仕事をしていた時の話/制度の話

しばらく記事を書いてなかったですね。

 

そろそろ確定申告の時期なので過去記事あげというか

みだしの通り、「マイナンバーを申告すると障害の手帳などを持ってることが勤務先にバレるのか?」について追記します。

過去記事はこれです。

マイナンバーで福祉制度受けてるのがバレる? - 世界は眩すぎる

 

(企業にてクローズ就労されてる方向けには、時期的に多少遅かったですね;)

 

 

結論から言いますと

「税の申告の時、Aさんは保険料の金額などと一緒にマイナンバーを記入して会社に提出した」

という場合、

「会社がマイナンバーをキーワードに、どっかのネットワークからAさんがどんな福祉制度を受けているかという情報を取得する」

ことは(少なくとも制度上は)不可能です。

 

なぜかというと

マイナンバーは「税務署や役所が」

Aさんの納税情報をほかの履歴情報(医療費の金額や受けている福祉制度など)と間違いなく結び付けて

税金の計算・減免を確実に行うためのものだからです。

(過去には、AさんとA'さんが同一人物であることを確かめるには住所名前生年月日しか情報がなかったけど、それにマイナンバーが加わった)

なので、企業(=納税する側)は従業員のマイナンバーを把握したからと言って

「税務署や役所が持っている、マイナンバーと紐づいたデータのネットワーク」にアクセスする権限なんかあるわけない、ということです。

 

なので、「勤務先には絶対に福祉制度受けてるのバレたくない!」というAさんの場合は

人事給与係に障害者控除等の申告をしない限りは(職場の線からは)バレない、と考えれば良いかと思います。

その場合、もちろん税控除はしてもらえませんが。

※ただし、副業をしていて確定申告する必要がある人の場合は

税務署に副業の収入を申告したときに障害者控除等を申告すると

「これだけ副業で納税したよ~」という情報は勤務先企業にも行きます

※また、勤務先が役所などである場合は

福祉部署などの同僚が「業務上の必要で」、Aさんが障害手帳を持っていることを知る可能性は勿論あります

(↑念のため:公務員は法律上、業務で知った他人の事情は墓まで持っていくことになってます)

 

 

マイナンバーは大事な個人情報ではあるけど

住所や生年月日と同列の情報であって魔法のキーワードでもなんでもない、という認識をしていれば

余計な心配をする必要もない、ということで。

知的障害の手帳と福祉制度について

d.障害者福祉の仕事をしていた時の話/制度の話

知的障害の公的証明である「療育手帳」と、それを取得することによって受けられる福祉制度について

おおまかに書いてみようと思います。

 

と言いながらまず留意点を述べてしまいますが

知的障害の手帳(以下「療育手帳」)、身体障害や精神障害の手帳と違い

法律による根拠がいまだにない物なので

全国統一基準ではないのですよね、これ。

形式としては「知的障害者福祉法の趣旨を円滑に実行するため、地方自治体が自主的に導入しているもの」みたいな感じです。

www.wikiwand.com自治体(都道府県・政令指定市)によって交付基準も違えば等級も違う、名称だって違う(「愛の手帳」という言葉は首都圏でしか通じませんよ、ということです)

そのため、以下に書く内容とは違う運用をしている自治体もあると思うので

「自分の場合はどうなの?」という点はお住まいの地域の役所に問い合わせてください。

 

・等級について

だいたい以下の区分があります。

・最重度

・重度

・中度

・軽度

で、ほぼIQの値によって判定されます。

発達障害精神障害がある、介護度が高い、といった加算はされないということです)

また、自治体によっては「発達障害」の区分が別に設けられている場合もあります。

等級の表現は「A、B、C」だったり「1度、2度、3度」だったり、色々です。

ちなみに判定を受ける場所は、子どもさん(18歳未満)だとたいてい児童相談所です。

「障害固定」判定が出るまでは、一定期間ごとに切替(再判定)を受ける必要があります。

 

・で、どんな制度が受けられるのか

一言でいうと、18歳以上か否かで違ってきます。

子どもさんの場合、「保護者に対して」いろいろな制度が適用されることになります。

18歳以上の場合、福祉サービスを受ける「主体となるため」に、障害の公的証明である療育手帳が必要になってきます。

 

1)子供さんの場合

保護者に対して、「~補助」や「~手当」という名前の補助金や還付金が適用されます。

適用される制度の種類や金額は、療育手帳の等級と保護者の所得額で決まります。

・医療費の補助(※自治体によってはない場合もあるので注意)

 保険証を使って医療費を払うときに、保険適用分が払わなくてよかったり還付されたりする制度です。乳幼児医療(こども医療)の対象年齢でなくなっても、療育手帳(だいたい中度以上)を持っていると医療費の補助が受けられる、という制度です。

・税金の控除

 保護者(障害のお子さんを扶養している人)が申告した場合、保護者の税金が控除対象になります。

・交通機関・映画館・テーマパーク・その他いろいろな障害者割引

 各事業主体(JRとか)がそれぞれ料金設定を決めているサービスです。療育手帳に表示された区分で、割引料金の適用範囲を決めています。

 

療育手帳と関係のない制度>

自立支援医療

 発達障害等で児童精神科などにかかっている場合は、大人が鬱病等で通院する場合に使う「精神通院医療」を適用して医療費の自己負担が下がります。

 そのうえで払う医療費は、乳幼児医療助成または療育手帳等による医療費助成(上記)によって減免される、という仕組みです。

・日中一時支援など、福祉事業所が提供しているサービスの一部

 自己負担額の上限額を設定するための受給者証が、療育手帳を持っていなくても、医師の診断書などによって交付されます。使いたいサービスによって違うので、役所に問合せましょう。

・特別児童扶養手当(7/17 23時修正)

 障害を持つお子さんの保護者への補助金です。療育手帳(あるいは他の手帳)を取得すると案内される場合があります。受かるか否か・金額などの審査は、独自に診断書などで行われます。

 (参考)特別児童扶養手当等の支給に関する法律

 ※児童手当・児童扶養手当とは別物。(参考)[大分市]児童手当・児童扶養手当・特別児童扶養手当の違いを教えてください

 

☆子どもさんの知的障害がごく軽度な場合、更新などの手間のわりに受けられる制度が全然ないじゃない、と

メリットを感じない親御さんもいらっしゃると思います。

 

2)18歳以上の場合

療育手帳を持っている本人に対して、「~補助」や「~手当」という名前の補助金や還付金が適用されます。

適用される制度の種類や金額は、療育手帳の等級と本人(または世帯)の所得額で決まります。

・医療費の補助

 1)に同じ

・税金の控除

 本人が「自分は療育手帳を持っている」と申告する、または扶養している人が申告した場合、控除対象になります。

・交通機関・映画館・テーマパーク・その他いろいろな障害者割引

 1)に同じ

障害福祉サービス

 福祉事業所が提供しているサービスを使いたい(グループホームに住みたい、ホームヘルプを使いたい、就労訓練をしたい、など)場合は、自己負担額の上限額を設定するための受給者証を役所でもらう必要があります。

 そのためには、「障害があることの証明書=障害の手帳 を持っている人が」、医師の診断や介護度の判定を受けることになります。

 

療育手帳と関係のない制度>

自立支援医療

 1)に同じ

障害年金

 国民健康保険などが、独自の基準で診断書などに基づいて審査しています。

 

☆本人が18歳以上になると、療育手帳は何らかの福祉制度につながるためのパスポートになってきます。

役所などに何か問い合わせるときには、「療育手帳を持っている人ですよね」という前提で答えが返ってくることが多い印象です。

 

・・・・・

だいたい以上のとおりだと思います。

(「療育手帳」を他の障害手帳に読み替えてもほぼ大丈夫かと思います)

自治体によってあったりなかったりする細かい制度は省略しているつもりですが、他になにかあったかな…

 

まとめながら思ったのですが

知的障害のあるお子さんは、定期的に(数年に一度程度でもいいので)医師にかかっていたほうがいいのかなと。

18歳をこえて高校を卒業する時、福祉サービスを使いたいなら診断書が必要だし

障害年金の申請にも診断書や初診歴が必要になってくるし

そして、知的障害(や、発達障害)を「医学的に」分類診断できるのは医師だけだからです。

 

ものすごく蛇足ですが

療育手帳は本人証明として使えますが、「写真が古いけどほんとに本人ですか?って聞かれた!!」みたいに言う人をたまにお見掛けしまして。

写真が古かったら新しいのに作り直してもらえるはずなんで

新しい写真を用意して役所に聞いてみてはいかがでしょうか。

(読了)アスペルガー症候群の難題

g.読了本

読了本のカテゴリをつくってみました。

独断と偏見私見乱舞ですがやってみようと思います。

ひとまずはこれから。

アスペルガー症候群の難題 (光文社新書)   井出 草平

https://www.amazon.co.jp/dp/4334038239/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_FQq6xb3A4A6JK

主な読者対象:研究者

内容量:文庫(新書)普通サイズの一冊(自分は2日集中すれば読み切れた)

読みやすさ:3~4(10段階)

 

まず言う。これ、あまりアスペルガー特性のお子さんをお持ちの親御さん向けではないですね。研究者向けに推論をひとつ提示するための、いわば論文。

目の前のお子が何を考えてるのかとりあえず推定する方法が載ってるわけじゃないし

目の前でパニック起こしてるお子をとりあえずなんとかすることなんてできないし

結論としては親御さん一人がなんとかできる話じゃないよねって話ですし(社会制度的な問題の指摘だから)

 

ただ、「うちのこ、どうしたらいいの?」を少し離れて、「アスペルガー傾向のある人が社会的に犯罪行為につながらないためにはどうしたらいいのか」という一般的な話を考えるときに、ヒントとして頭に置いておくと良い考え方やデータが手に入る、と思いました。

 

全体的な批判点はアマゾンレビューに譲ります。大体妥当な批判がされていると思います。

まぁそうだな…という点ばかりと思われます。

アスペルガーの犯罪親和性なんて先行研究もサンプルも少なくて定量的研究がほとんどない状態なわけですから(これは本文を読めばわかると思います)ほぼ推論になっちゃいますよねと。

 

ただ、注目すべき点は、ここで示されている推論というよりも社会的課題の指摘でしょう。

これには2つの方向があると受け取りました。

1)アスペルガー傾向を持つ当事者が、障害特性ゆえに「社会的には犯罪」である行為を行ってしまう可能性が高い

アスペルガー『だから』犯罪を犯す、という意味では決してない)

2)犯罪の防止とはすなわち被害者が出ることの防止。それには、加害者となりえる者に適切な教育を施すことでリスクを低減させるのが効果的

 

1)について

2000年前後に起きた、様々な衝撃的少年事件の加害者のうち、アスペルガー傾向のある者はそれなりに多いようですが

「人を殺してみたかった」「人は死んだらどうなるのか」等、「心の闇」などと称された彼らの発言は

「心の闇」なんかではなく字義通りの意味、「本当に疑問に思ったので試したら結果的に犯罪行為だった」「しかもそれが『悪い』ことだと理解できない・『反省』するという発想もない」、これはアスペルガー特性によるもので、つまり犯罪につながるリスクではないか

という趣旨だと受け取りました。

個人的には、可能性の高いリスクと考えるのは妥当だと感じました。

何度か言っていますが、自分は「挨拶は大事だという一般的認識は知ってはいるが、なぜ挨拶する必要があるのかをそもそも理解できなかった」のです。

つまり、一般社会において前提事項とされていることを、直感的に、あるいは暗黙の内に、内面化することができない。

明らかな「決まり事」などとして「こういうもん」だと教えられたら、守ることができるので、著者の言う犯罪リスクの低減につながると思います。

 

2)について

パニックや衝動等を暴力的行動として発現させるタイプは一定数いる。

彼らの暴力的言動は、たとえば家庭内で起きていたり家族が盾になって受止めたりしているがゆえに社会的に表れていないだけで、もしも他人に対して表出したら、

反抗挑戦性障害―素行障害―犯罪行為 と展開していく可能性がある、つまり犯罪親和性の高いタイプ=高リスク群といえる。

彼らは優先的に掬い上げ、療育的に社会適応させる必要がある。

という論だと受け取りました。

個人的には、「犯罪リスクの低減」という視点からすれば、そのような論法になるのは納得がいきました。

実際には、暴力的行動のありなしに関わらず、自閉傾向に応じて療育的なかかわりと育ちの機会があってほしいと感じますが。

 

少しあれっと思ったのですが

ADHDと犯罪親和性の先行研究を比較参考にもってくるのは、アスペルガーと犯罪親和性の先行研究があまりにも少ないからという理由でまだわかるのですけど

反抗挑戦性障害―素行障害との親和性までアスペルガーの犯罪親和性を論じるステージにもってきていいもんかいな、とは思いました

(DSM4-TRまで、ADHDと反抗挑戦性障害―素行障害は「注意欠陥および破壊的行動障害」という同じカテゴリだったのですね)

あと、これ米国での研究だそうなんですが

あちらではASD傾向があってもADHD傾向があれば「ADHD」だと診断されるらしい…ようなことを聞いた覚えがあるのですけど(栗原類さんのADHDカムアウトの時だったかな)そのへんはどうなのか気になりました。

↑こういう風に診断される、てのはDSM5基準下での話(なので当該研究が発表された当時、ADHDと診断された対象者には言うほどASDは混じってない)、という可能性はあると思うけど。

 

とにかくも社会全体で共有すべき視点として、

・「犯罪は障害が原因で起きた」などの言説は、社会的に「こんな理解しがたい事態は障害があるのが悪い」と適当に納得させるためのものでしかない。
・重要なのは診断自体ではなく、本人の傾向を把握して社会的適応をなさしめるために利用すること。療育なき診断は無意味である。

があるのでしょう。

当事者や家族はともかく、興味や関わりのない人≒一般社会は短絡的です。

アスペルガー等の発達障害イコール犯罪予備軍、早いうちに見つけ出して隔離すべき」という論だと簡単に受け取ってしまいます。

それは百年以上前の優生学の時代や、それ以前、障害者も貧困者も「異常」な者はいっしょくたに隔離された時代と変わらないレベルの言説です。

最も重要なのは療育の充実である、その点がちゃんと受止められるよう祈ります。